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田川 博章
Journal of Inorganic and Nuclear Chemistry, 37(3), p.731 - 733, 1975/03
被引用回数:3UFとUNの反応は出発物質の混合比に応じてUFまたはUNFを生じる。UF:UN=3:1では生成物はUFであり、1:3ではUNFになる。この反応は一般的には次のように表されてる。xUF+YUN3x-y/2UF+3y-x/2UNF+x-y/4N 実験結果に基ずいて、UFの生成自由エネルギーを議論した。
本島 健次; 橋谷 博; 勝山 和夫
分析化学, 11(5), p.582 - 583, 1962/00
金属ウラン精練工程でつくられる四フッ化ウラン中の塩素の定量については、硝酸アルミニウムを加えてフッ素をマスクし、蒸留して塩素を分離したのち、塩化銀にして比濁定量をおこなっている報告かある。著者らは主として燃料再処理の過程に関連して鉄、ニッケル、およびウランなどが存在する場合の微量塩素の比濁定量法を参考にし、ウラニルイオンの影響を黄色フィルターを用いて除き、蒸留しないで直接塩化銀比濁浪で定量したが満足できる結果を得たので報告する。
本島 健次; 橋谷 博; 勝山 和夫
日本原子力学会誌, 3(11), p.855 - 857, 1961/00
著者らはさきにウランの精錬工程でつくられる四フッ化ウラン中のU(VI)の定量法を確立し報告した。4価ウランの定量に関してはRoddenの報告があり既知量の第ニセリウムイオンの存在下硫酸で試料を溶解し、過剰の4価セリウムを第一鉄イオンで滴定している。この場合四フッ化ウランを酸化し溶解するためには約1時間も煮沸する必要があり、また溶液の飛散をさけるために還流冷却器をつけておかねばならない。著者らは四フッ化ウランを溶解する際に硫酸アルミニウムを添加することにより、湯浴上の加熱のみで短時間に溶解が可能であること、また硫酸第ニセリウム標準溶液の代わりに調製が簡単である重クロム酸カリウム標準溶液を用いてもよいことを見出し、四フッ化ウラン中の4価ウランの簡単な分析法を確立しえた。
本島 健次; 岡下 宏; 勝山 和夫
日本原子力学会誌, 2(6), p.313 - 316, 1960/00
ウランの精錬工程でつくられる四フッ化ウラン中のウラン(VI)の分析に関してはRoddenらo報告があるが、それによると試料を水で処理して可溶性のウラン(VI)を浸出し、通常の過酸化水素発色法を行なって光度定量している。この方法は簡単ではあるが、四フッ化ウランはかなり水に溶解する性質があり、かつ溶解したウラン(IV)は比較的容易に空気酸化を受けてウラン(VI)となり、高い測定値を与える傾向かあることを見出した。著者らは試料よりウラン(VI)を浸出する際にフッ化ナトリウム溶液を用い、共通イオン効果を利用して四フッ化ウランの溶解度を極力小さくしてウラン(IV)の酸化されるのをおさえた。また浸出液中のウラン(VI)はポーラログラフ法で迅速に定量を行なった。この場合浸出液中のフッ素イオンはポーラログラフ法に影響を与えるが、これはフッ素イオンと強い錯イオンをつくるベリリウムイオンを添加することによりその影響を除くことができた。なおベリリウム塩の代わりにアルミニウム塩を用いてもほぼ同様の結果が得られる。